稲刈りを9月に終えて来年の田植えに向けて、田んぼを準備します。
すでに、稲株も伸び切っていたのでバロネスでカットしました。これは、土の中に藁を入れ込んで田んぼの栄養素として吸収してもらう目的と、代掻き後に藁が水面に浮いてこない為に今年チャレンジしています。
田んぼの状態は、感想して稲株の根がしっかりと生えている状態。
田起こし1回目の目的
田起こし1回目の目的は、土が固まっているので土の中に空気を取り込んでやることが1番大事です。田植えまでにトラクターで田んぼを田起しする回数は、4回(代掻きを含めて)最後に水面を平らにして田植えを迎えるので初回の田起こしは「荒起し」と呼ばれる工程になります。
荒起し(天地返し)
荒起しは、土の中に新鮮な空気を取り込むことが1番の目的です。
荒起しは、天地返しとも言われています。昔は牛に引っ張ってもらいながゆっくりと天地返しをしています。今でも特注なローターであれば大きく荒起し(天地返し)をしています。
次に稲株が根を張っているので根っこからカットするようにします。トラクターでの刃の回転数(PTO)は1番遅い「1」にします。これは、土を大きいサイズにして土を起こしていきます。サイズはじゃがいもサイズをイメージしながやります。
トラクターの速度は中速程度、ここはあまり気を使っていません。
ローター部分は開放します
田起こし1回目の荒起し(天地返し)は土を大きくじゃがいものように、ゴロゴロした状態にします。そこでロータリーのスカート部分は全開に開放します。スカート部分を閉じているとロータリー内部でせっかくゴロッとした土が粉砕され、しかも土が慣らされてしまいます。
荒起し(天地返し)が出来ません。下の画像はスカート部分が閉じた状態です。
荒起しの時期
稲刈りから3ヶ月後の12月〜1月が田起し1回目の時期になります。
冬の風に吹かれて土が少し硬くなって来たタイミングで実施します。荒起ししてミミズが出てくるのを待ち構える鳥たちが来ていれば最高ですね。トラクターで荒起し(天地返し)をしている時に、すぐに鳥たちが来ていればミミズが出て来ていて土の状態もいいんだなと実感します。