実るほど頭を垂れる稲穂かな

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お米

籾専用乾燥機はこれを使用しています

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穀物用乾燥機のご紹介です。

ソラーナネックスグランド(Solana NEXT GRAND)SDR25SP

25石入ります。2500升入る計算です。

乾燥機はお米づくり、米農家には必須です。農業法人などはこの乾燥機が何台も可動しています。それは、刈り取った稲はこの乾燥機に入れる為に乾燥が終わらないと次の稲刈り作業が出来ないからです。乾燥が終わると籾摺りの工程に移りますが、この工程は途中でストップすると稲刈りがストップしてしまいますので、ノンストップでの作業になります。現代の稲刈りではここのステップでは、途中休憩が許されない箇所です。とりわけ大規模で米作りをしているウチみたいに2人で行うのはとても骨のおれる作業です。(とても疲労がたまる作業になります)

※サイズ

1石=10斗=100升=1000合

この乾燥機をウチでは使用しています。この乾燥機の最大のメリットは「遠赤外線」です。

燃料は灯油を入れて火をおこして乾燥します。

 

乾燥機へ籾を張り込み工程

コンバインで刈り取った稲を、この乾燥機に入れるには張込みになります。軽トラックに積んだ籾を専用のスパイラルに接続して、乾燥機の搬入口を開きコントロールパネルの張込みを押します。すると、乾燥機側では吸い込みが始まります。掃除機のように風が吸い込んでいきます。軽トラック側では専用スパイラルから押し出して乾燥機の吸込口に投入します。

籾の循環の工程とは

軽トラックに積んだ籾を乾燥機に入れても一回では満杯にならない時、再度稲刈りをしているコンバインに向かいます。まだ、乾燥するには早いので再度籾を入れる間は、乾燥機内で循環させます。これは、風をあてて少しでも籾の乾燥を促進しています。乾燥までの前段です。穀物用の乾燥機が一杯になっていれば即乾燥のステップに移るのですが軽トラックのコンテナ(グレンタンク)の容量もありますので毎回、循環を実施しています。次の籾(お米)を入れるまでは投入口の蓋はしめておきます。

籾の乾燥工程

籾用乾燥機の最大の力が発揮される工程です。コントロールパネルの乾燥ボタンを押すと火が着いて乾燥の工程が始まります。燃料は灯油でこの機種は遠赤外線を使用しているのでお米の(籾)芯から熱が加わっていきます。これで、乾燥機に溜まっている籾の水分量の上昇を抑える効果があります。籾の乾燥後に乾燥機に置いておいても水分量の上昇を抑えるはたらきがあります。

籾の水分量を下げる

14%になるまでこの乾燥機で籾の水分量を飛ばします。通常の稲刈りでは乾燥前「20%」程度ですが、雨が降った後に稲刈りをすると、24%ぐらいに上がりその分乾燥時間がかかります。「20%」で4〜5のメモリ窓まで籾を入れるとだいたい5〜6時間かかります。24%の水分量だと8〜9時間ほどかかるので夜通し乾燥しっぱなしです。籾摺り前のとても重要な工程で世間一般的に20%ですが各地方や農家さんによって先祖代々の決めごとがあるのです。ウチの設定水分量は「14.5%」

 

次は籾摺り袋詰の工程です。ここが一番体力を消耗する、人力で袋を冷蔵庫に収納する作業になります。ここの自動化をすることで、もっと米農家の人工は増えるのではないでしょうか?ここからは、おじいちゃんおばあちゃん達の体力では到底ムリな工程です。ちなみにウチのおじいちゃんおばちゃんは、65歳ぐらいまでやっています。32kgのお米を運ぶんです。自分がその立場になった時のことを考えると絶対に出来ないなと思います。 これも小さい頃からの経験とお米作りの執念・情熱なんだと思います。

2018年度の稲刈りで使用した籾摺り機や稲刈りの状況も過去の記事で掲載していますのでよろしくお願いいたします。

 

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