9月に入ってだいぶ稲穂が実をつけてまいりました。そろそろ借り時の時期になってきました。とうとう米作りも終盤で年に一度のお祭りが始まります。収穫祭です。
現在の稲穂の状態はこちらです。
いい感じに稲穂の実がついて垂れて来ています。「伸びるほど頭を垂れる稲穂かな」これは家の家訓です。この状態で台風が来てしまうと一気に稲が倒れてしまいます。稲穂が倒れてしまうと稲刈りの時にコンバインで上手く刈り取れなくなってしまうので、稲穂が実ったら早めの稲刈りが必要です。ちなみ先日大雨の影響で土壌がぐちゃぐちゃになっています。これでは、コンバインが上手く操作出来ないのでもう少し土壌が固まる方が良いのです。
コンバインは稲刈り用のグレンタンク式を使用
ヤンマー(Yanmmer AJ330)です。自脱型コンバインと言います。
グレンタンク式コンバインとは
Wikiより引用
グレンタンクは、コンバインの大きさに合わせて、250リットルから2,000リットルの容量がある。6条刈りの2,000リットルのグレンタンクは、籾袋では約40袋に相当し、収量を反当8俵と仮定すると、約17aの面積を機械を止まることなく刈り続けることが出来る。タンクが大きければ大きいほど、連続して刈り取りを続けることができ、作業能率が向上する。タンクに貯められた籾は、ラセンを使って籾を搬送するアンローダやオーガと呼ばれる排出装置によって、バラ籾を運搬する籾コンテナやフレコン、或いはダンプトラックに排出される。最近ではオーガを無線で自在に遠隔操作したり、伸縮式にして排出の位置合わせを容易にする等の構造を持つ機種もある。
刈り取った稲穂をコンバインのタンクに一時収納します。そこでノズルから一気に受け皿へ排出します。この受け皿は軽トラックの荷台にのせて、乾燥機まで移動させます。乾燥機への投入はスパイラルを用いて乾燥機へ一気に流し込みます。ウチでも以前はコンバインで刈り取った稲を袋詰詰めにして、(袋は1袋20kg程度)軽トラックの荷台に載せます。そこから乾燥機に輸送して乾燥機の投入口へ1つづつ投入します。200袋以上あるのでとても骨の折れる作業した。しかしこのクレーンタンク方式のコンバイを購入してからは、ほんとに楽が出来ます。作業も2人ぐらいいれば十分です。
ヤンマーのトラクター
ヤンマー製(YANMER)AJ330 Athletejusty
やっぱりヤンマーはかっこいいですね。どうしても地元の農業機械屋さんがクボタ製の商品を扱っているので、ウチでも大分クボタ製に塗り替えられてきましたが、やっぱりヤンマーの赤いフォルムはいいね。
ちなみにこの籾を排出するノズルのことをオーガといいます。なんかかっこいいですね。
籾運搬用(軽トラックの荷台に載せます)
籾運搬用(もみうんぱんよう)
籾とは
wikiより引用
籾(もみ)は、籾殻を取り去る(脱穀)前のイネの果実に相当する部分のこと。籾米(もみごめ)ともいう。種子としてまくための籾は種籾(たねもみ)ともいう。また、籾殻のみを指して籾ということもある。
イネは、植物として順調に成長すると、やがてその茎の先端部分の穂に籾が形成される。籾は一般にイネの種子と考えられているが、実際には果実に当たるものである。
籾の組織構造を大まかに見ると、玄米と籾殻に分けることができる。玄米には胚芽が含まれており、これを適当な温度と湿度の条件下で播種すると発芽する。籾殻は玄米を外部環境の変化から常時保護する役割を果たしている。したがって、収穫された米を長期保存する目的では、玄米よりも籾の状態で保存することが望ましいが、収穫物が玄米で保存されるか籾で保存されるかはその国や地域の慣習に従うところが大きい。日本の場合、法制度上の理由から全て玄米もしくは精米で取引きされるのが通例である。
収穫されたばかりの籾は水分が多いので、保存性を高めるために乾燥させる。
軽トラックの荷台にコンバインで収穫した稲を流し込みます。
お尻の口にスパイラルをつなげて乾燥機に送り込みます。電気の力を借りて簡単に乾燥機まで投入します。ここまではとっても楽ちんなのですが、この次の工程の籾摺りから袋詰、そして倉庫(米専用の冷蔵庫)に運び入れるのが一番大変な作業になります。
米農家最大のイベントを前に
稲刈りの時期はだいたい彼岸前です。その年の気候や稲の育ち具合にもよりますが、今年は9月初旬です。稲刈りの前にいろいろと準備しなければいけないことがウチにはあります。
- 軽トラックへ籾運搬用コンテナのセット
- コンバインのメンテナンス(年に1回なので念入りに)
- 乾燥機の清掃
- 籾摺り機の清掃
- お米の専用冷蔵庫の内部整理(昨年のお米を一斉に売りだします)
2018年度の田植えはこんな感じでした。あ〜5月からあっという間に稲刈りの時期です。